マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

先日は近所の額屋さんに行って、額のマットとガラスを入れ替えてもらった。自分のお気に入りの絵は、きちんと取っておこうという気持ちから。私はチューリップの絵を額に入れて、部屋に掛けていたが、そのマットは有り合わせの物で、大きさも絵にマッチしていなかったし、汚れもあった。そのマットを交換してもらおうと、額屋さんへ出向いたのだ。結局汚れたガラスをアクリルに交換し、マットも勿論替えた。額縁は細く、金色なので、マットは真っ白とし、絵を引き締めるように整備した。多いにホッとしたよ。私は、なかなかあそこまで描き込んだという作品が少ないので、このチューリップの絵は大事にしたい。パステルとクレパスと水彩で描いたが、描いては削って、塗り直し、紙もくたくたになって、それを水で一回洗って又上に重ねて塗った作品だ。チューリップという題材は、とっても面白いものだ。額屋さんは、商売だからと思うけど「これはお客さんが描かれたのですか。なかなかイイ絵だ。」と言ってくれた。「断捨離」という本が流行っていて、確かに捨てるべきものは捨てるということはわかるけど、活かす物は活かしたいと気持ちのいい一日だった。その絵を添付します。
先日朝日新聞に「皆川明氏」の「デザインの接点」というエッセイが掲載されていた。本当にそうだ!と思える文章だった。抜粋して載せます。「皆川 明 氏 デザインの接点 2/24 朝日新聞
デザインは本来、物を形にして機能させる過程で感情的な喜びや安心、高揚を引き起こし、人と物に生き物同士のような関係を築かせる創造的な行為なのだと思う。〜中略〜私たちは結局、心で生きている。だから、物も自分の心の動きで見てみれば、その価値を自分の視点で決めることができるはずだ。デザインは人の心に訴えかけて初めて意味がある。そこに接点を見いだすことがデザインの喜び。私たちデザイナーは、技術や素材の進歩を新しい可能性に結び付けて、次の喜びを創造するのだ。〜中略〜物はあふれているが、心が動かされる生命のある物と出会うことは難しくなった。そろそろデザインは、もっと心に響くものに帰っていかなければいけない。」