暑いし、元気がない。こんな時は「マチス展」へ行こうと思い立つ。行って良かった〜!
赤や黄色や、さっと描いた線が脳裏にはりついてしまった。
そして晩年の仕事「ヴァンス・ロザリオ礼拝堂」での作品に胸を打たれた。
「告解室の扉」という文字を見ただけで、凍りついてしまった。
模様を見て、その透ける光を思うと、この部屋でどんな気持ちになるのだろうと思う。
絵画は、赤や黄色がお互い全然邪魔せず、それぞれを引き立てあっている。サッと丸を描いただけの果物が、転がるようなリズム感を持ってみずみずしい。どれものびのびしていた。
描かれた線は、力が抜けているのにパワフル。この線にどうしてたどり着いたのか〜と思いなが見た。「自分が収集した品々を注意深く観察し、事物の本質を描く。そして自分の身に沁みわたらせる。」「デッサンを木炭で集中して描き、対象を完全に把握する。それから「変奏」デッサンをペンまたは鉛筆で自由に制作する。」との解説を読み、描くことなんだ〜と思った。
晩年にはドローイングや切り絵を作っている。単純な形が、イキイキ動いているように見えて私はこのコーナーが特に好きだ。
切り絵は、来年「マチス自由なフォルム」展があるらしい。とても楽しみだ。
若い頃の写真は、ゼレンスキー大統領に似ている気がするけど。いかがですか。