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コウコさんの「手」の絵本を見て、過去に自分で作った絵本を探してみた。1988年7月9日に制作と記している「まるいともだち」という貼り絵の絵本だ。長男が生まれてから作った、第一号。子供が昼寝の時に、手を動かして作ったと思う。ネットが無いときで、社会から孤立しているような気がして、何か作りたかったのだ。洋裁や編み物をする人はいたが、絵本を作る知り合いはいなくて、こうしてできたのを意見交換することができないのが残念だった。コウコさんに見てもらえるチャンスがあって、「もっと文字を少なく。擬音語だけでもいいのでは？」とか「主人公が同じ子供なので、洋服を着せ替える必要はない。もっとシンプルに。例えば『あおくんときいろちゃん』みたいに。」とアドバイスしてもらった。鋭い指摘だと思う。凧糸で背表紙をチクチクと縫って、出来上がりを抱くようにして完成を喜んだ。こうして眺めると、もう20年も経っている。時の流れを感じてしまった。その表紙をアップします。全部で10ページくらいしかないので、これから毎日紹介します。