マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

私がパステルの次に習ったのは、ガラス絵。と言っても、旧来の逆から描く方法ではなく、森下先生のオリジナルの方法だ。森下小枝子先生は、独学で自分なりの絵を描き、油絵、ガラス絵などの世界を打ち立てた人。80歳を超えた今も大阪のアトリエで毎日描いておられると思う。どこにも属さず、個展を繰り返して、自分の足跡を残してこられた。「個展をするのは、旅行に行くのと同じ。準備をして、そこにいなくてはいけない。もし絵が並べられなかっても、予約の個展会場に来て、下を向いて座っていなくてはいけない。描かないうちに、会場を予約して、自分にハッパをかける方法で今まで来た」とおっしゃった。シャープでモダンな線。初めて見たのは、芦屋の北の滴水美術館で。山や海や雨の風景画だった。山が激しい雨で、その麓の家並がポツンポツンと点在して、明かりがついている絵を今でも覚えている。荒々しいけれど、どこか暖かく、ホッとする画面だった。その後、ご自宅でガラス絵教室を開くとの案内状が個展会場にあったのを見て、飛びつくように通った。ガラス絵は、ガラスの裏から指で油絵の具をつけていきなり描いて行く。乾いたら、細いカッターナイフで絵の具を削り、そこに又色を入れて行く方法だ。「描くことに行き詰まったら、自然を描く。自然は教えてくれる。雲の形、葉っぱの形、光の線は教えてくれる。」と言われた。何枚かアップします。
その後、ガラス絵教室は閉じ、クロッキー教室に変わった時にも参加した。私は長男がお腹に居た時にモデルとなった。先生が描いた一枚もアップします。