マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

私が絵を面白いと思ったきっかけは、神戸の朝日カルチャー教室「パステル画」へ行ったことだ。朝日カルチャーの初期だった。色んな講座があるなあ程度だったが、知人の河本さんが教えておられることを知り、さっそく申し込んだのだ。彼女はパワフルな油絵、それも「おんな」を描く人であることを知っていた。基調色のカドミウムレッドが何とも印象に残っていた。
その教室では、パステル画だけでは無く、色んな描き方、色んな素材があることを体験でき、自由に描けた。習いに来ている人達の絵を見るのもとても刺激になった。
河本先生は今も神戸で描いておられ、先日この25年間の作品集を送っていただいた。やはり、「おんな」が素晴らしい。阪神大震災を描いた作品もあった。胸を突かれる。
画集から余りきれいにスキャンできなかったけれど、アップします。見て下さい。
画集にあったコメントも掲載します。
「少女の居た街/阪神大震災の神戸の街。アトリエ全壊。ビルが倒れ、燃えている。その中を少女が逃げて行く。少女はどこに行くのだろうか。私の内部を描いた気がする。その時私はパリに居た。真夜中にテレビをつけると燃える街が写されていた。取材にくる前に、何色もの絵の具を下塗りした100号が気になった。帰国してドアを開けると散乱した画材の上にキャンバスは倒れており、大きな鉤裂がある。起こしてみると、不思議なことに絵はもう出来上がっていた。画面全体が燃えていた。私は少女を描いただけである。」