マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

国会前

8月30日と9月15日には、国会前に一人で安保法案反対のデモに行った。半藤利一氏の「昭和史」の本を読んだり、大岡昇平氏の「野火」を読んだこの夏だった。私は明治から昭和にかけての日本を、ほとんど知らなかったから、知るためにこの本を読み始めた。今の時代の空気を、過去を知ることで見てみようと思ったから。本を読んで、いとも簡単に、戦争が起きること、いろんな意見があっても、トップの数人の意見だけでゴーサインを出して、そのままなだれ打って戦争につながることがわかった。誰しも戦争は嫌だと言いながら、国を守る、八紘一宇の精神に基づいてと言ってしまうムードを作っていき、人々はそれに押し流されて行ってしまうものだ。そんなことを感じさせる本だった。そう思うと、今の時期はまさしく戦争が起きるムードである。流されることなく、国を守るとは何かを考えなくてはいけない。敗戦の日本が得た憲法。それに基づき平和主義を守って70年が過ぎたことを大切にしなくてはいけない。経済を優先した国を作ってここに来た。だから私は毎日戦争のことなんか考えなくても暮らせてきた。沖縄に基地をおまかせして、自由な毎日を送ることができたのだ。これからこの国をどうしてゆくのか。それが問われる安保法案である。集団的自衛権を解釈だけで容認するのは、憲法違反であり、説明の上、国民投票するべきことなのに、強引に採決に持ち込んでしまった。今後の動きを注視しなくてはいけない。国会前に多くの人々が集まったこと、若い人々の行動に大きな力を感じる。いてもたってもいられない気持ちを持って、みんな集まったと思う。私もそうだった。数の力で強行採決されてしまった。なんとも言えない気持ち。

30日と15日に撮った写真をアップします。

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暑い毎日は抹茶を飲む

毎年暑いと言いながら、私はエアコンをほとんど使わない。扇風機とアイスノンで乗り切っている。今年もそれを実行している。いつもの年に加えてみたことは、一つは抹茶を飲むこと。おうすを点てて、赤い楽焼の茶碗で飲む。苦さと熱さが、かえって涼しい気分にしてくれる。それから、今年は「煎り酒」を作ってみた。調味料の一種で、梅干しの味と、昆布と鰹のだしのコラボした味。冷奴や、サラダなどに醤油やドレッシングのかわりに使う。梅干しの酸っぱさがちょっとマイルドになった感じと昆布などのうまみで、なかなか美味しく、くせになる味。もう3回作った。醤油の無い時代の産物とか。このまま、夏を乗り切れるかなあ。ここまでエアコンを使わずにきたから、この調子で続けていくつもり。アイスノンを手ぬぐいに巻いた写真と、「煎り酒」の写真を添付します。抹茶の写真もね。

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玄関の額 黄色い花に

久しぶりに花を描いた。塊になっている白い小菊が、菊なのに洋風に見えて、描いてみたくなった。三岸節子の油絵の花たちを想像したからかもしれない。一つ一つがかれんで、きれいでというスケッチではなく、彫刻みたいな重さを持った塊としての白さを描きたかった。紙は、アルシュ。水彩画の紙としては、500年に渡り画家に愛されている強くて発色も良い高級紙を使った。水彩もパステルもスッーと馴染んで描きやすい。私は、描き進んで、遠くから眺めて、また描いてを繰り返すが、この度はサッーと一気に仕上げた作品だ。いつも後で、やり直したり、手を入れるが、この度は、もう打ち止めにした。紙とパステルが馴染んだなあという気がした。描いて、額に入れてみた。黄色の背景が明るく、玄関に掛けることにした。紙の効能か?道具はありがたいです。

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戦争と音楽 コンサート

6月9日に、「戦争と音楽〜闇から光へ」のコンサートに行った。

http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20150609_S_3.html

フェリス女子大の学生や卒業生達が、脚本から企画したコンサートだった。

社会的なテーマを持って、競った中で3校が選ばれたと言う。「戦争と音楽」のつながりに何も関心が無かった私だけど、聴きに行って、戦争によって翻弄される人々や作曲家達について考えさされた。ピアノあり、コーラス、フルート、最後は私の好きなチェロの「鳥の歌」で終わった、重かったけど素晴らしい時間でした。コーラスでは、私にもなじみの「汽車汽車シュッポシュッポ」など親しみやすく聞こえたけど、それらは軍歌なのだ。確かに「兵隊さんを乗せて」の歌詞もある。国を挙げて、音楽を通じて、軍国魂を育てようということだった。音楽家たちは、戦争に加担したことを戦後は悔いて、それぞれに生き方を問うことになる。独唱では、武満徹作曲、谷川俊太郎作詞の「死んだ男の残したものは」が心に深く残った。後で友人達に聞くと、この曲を知っていて、色んな歌手が歌っていたこともわかった。夫は、高石ともやのLPを持っていて、それにもこの曲が載っていた。身近だったけど、何も知らない私でした。フェリス女子大の教授をしている友人が、この度のコンサートを教えてくれた。こういう機会を与えてもらって、ほんとに感謝しています。行く前に、近くのカラヤン広場のスケッチをしたので、添付します。パンフも添付します。

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ほんやら洞 国分寺

うっそうと緑に覆われたカフェ、国分寺の「ほんやら洞」を訪ねた。普通のビルの端に、こんもりと森のような一隅が、めざすお店だ。村上春樹がかつて営んでいたジャズバーの斜め前に位置するらしい。初めは、お店を向かい側からスケッチしてたら、扉が閉まってしまって、覗いた中の面白い様子が描けなくなってしまった。開くことを期待するよりも、カレーを食べに店に入ることにした。焦げ茶色の、質実剛健な木のカウンターとテーブルがどっしりとある。壁面もその色の棚。ラッシーが注がれたのはボッテリとした陶器のそばチョコみたいな器、抹茶茶碗に布のコースターが入っていた。外と違わず、ほの暗くて雰囲気のあるお店だ。そしてカレーは、美味しくて、私の今まで食べた一位か二位のカレーだった。スパイシーであり、こくがあり、薬膳のようだ。魔女が薬草を煮るみたいに、魔女さながらの中山ラビさんと言うオーナーが作っているカレーだ。ちょっとイガイガして痛かった喉が、つかえが取れたみたいにスッーと通ったし、頭のてっぺんから煩悩みたいな物がシューッと抜けて行った感じがした。これを書くのは、食べてから十時間くらい経つけど、その香りがほっぺたに残っている気がする。オーナーの中山ラビさんは伝説を持つシンガーソングライターらしい。筋の通った、頑固な、でも憧れる年配の女性でした。スケッチと写真をアップします。

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新緑の三宝寺池 ゴールデンウイーク

このゴールデンウイークは天気に恵まれた。遠出はせず、飽きもせず三宝寺池でスケッチして来た。緑ばかり、その中で自分の中にピンと来る場所を見つけるのが結構難しい。樹々にはその持ち味があるのに、その表情を描きこなせないで、緑を並べてしまう。こんもりしてたり、スラッとしてたり、クネクネしてたりするのに、その特性を描けないでいる。それを超えたい。作品を見ると、風景画は緑が多い。空と海と建物とそれから緑で構成されている。空は好きだが、緑にバラエティーを持たせたい。今回は二枚描いたが、緑がワンパターンになっていて、がっかりだ。これを超える方法を課題として、でも描いて行くしかないです。5月4日に描いた二枚をアップします。

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新宿御苑

ゴールデンウイークの第一弾は新宿御苑へ。バラを描く予定が、たくさんは開花してなくて、その辺りをウロウロと。結局、ツツジと遠景のシュロみたいなんを描いてきた。後で見るとシュロはそれらしからず。並木もちょっと遠くへ連なっているように見えるから、まあこれはこれとします。遠景のドコモビルが主張しないようにぼかしました。新宿駅は人の波で、どうしようもなかったけど、新宿御苑は広々として、私もゆっくりできました。御苑のちょうど真ん中くらいに「ユリノキ」があって、それは大きなしっかりとした花びらを空に向け、羽ばたいているようでした。堂々とした風格を持った素敵な花です。ツツジの絵とともに、その写真もアップします。

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