マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

今日は目黒の「藤城清治自宅スタジオ展」に行った。わー〜〜すご〜イ!素晴らしかった。彼は、「この世の中で一番美しいのは光と影だ。」という人だ。それを見事に影絵という独自の方法で見せてくれる。「くらしの手帖」1号から、物語の挿絵を連載している人。私は小さい時、母にその物語を読んでもらい、影絵を見てきたためか、色の作品よりも、白黒だけの作品が好き。日本の昔話や、小人や動物が出てくるアンデルセンの話など・・・今でも思い出すよ。読売新聞によれば、彼はたまたま職場の近くで「くらしの手帖」の花森安治に出会い、才能を認められて、連載することになったとのこと。今日の展覧会では、師は、猪熊弦一郎脇田和とこれまた私の大好きな人達の名前があったので、ますます彼に近づけた気がしている。メルヘンの世界を描いている人だけど、根底には反戦があり、独自の手法という点で、先日見た岡本太郎と同じ気概を感じた。今日の展覧会は最終日(人気が高くて、で13.14日も開催されることになった)のため、ご本人がおられ、サインをしておられた。気品があり、ちょっと怖そうな人だった。あの手で細かい切り絵を作り出したのだなあ、とチラチラ見てしまった。展覧会は超満員で、自宅前には人が列をなす盛況だ。私は1時間くらい待ったけど、その甲斐があったというものだ。手狭な会場には、「ふくろう」「わらいかわせみ」「犬3匹」「猫」「インコ2羽」がいて、びっくり。その動物たちは、しっかりスケッチされ、作品のあちこちに登場しているよ。確かなスケッチがあってこそ、あんなに精巧なデッサンがあり、刃の切れがあり、光と影を生むのだと思う。展覧会の詳細は下記です。撮影OKだったのに、私はケータイしか持って無かったので、しっかりした写真が撮れなかった。残念!撮影OKのスタイルもアッパレで〜す。
数枚の写真を添付します。写真は撮れなかったけど、私の好きなのは、最近の日本を旅行した作品、「足摺岬と椿のトンネル」「軍艦島」です。
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