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先日、「いせひでこ」展に行ってきた。そこで「ルシユールおじさん」の本を買って、読んでいると、気持ちが落ち着いて、安らいだ気がした。震災のニュースで、暗くなってしまうけど、この本を読んでいたら、波だった気持ちが凪いでゆく感じがした。私は、以前伊勢英子さんの講演を大阪で聞いたことがあった。宮沢賢治の「水仙月の四日」の絵本を描いた話とか、グレイという飼っていた犬のこと、チェロも弾くと話された。朱印帳の大判みたいなスケッチブックも見せてもらった。それは横の大きさを自在に広げられるので、空とか山々とか長く伸ばして描ける、一つ一つに題名を付けておけば、テーマ別に整理できて便利だという話だった。この展覧会では、そのスケッチブックも展示されていた。旅の好きな彼女は、そのスケッチブックと鉛筆と簡単な水彩セットを持って旅をし、たくさんの絵を描いている。それが下地となって、彼女の絵本の構想に結びついていく。感動したすべてを描き、書いている。「ルリユールおじさん」とは製本をする仕事をする職人さんだ。パリで見つけたその工房を取材するために、彼女は近くに住まったらしい。確かなデッサン力に支えられた静かな絵本だ。この度の震災で被災した地区には、職人さんもおられ、数多くの工業部品が作られていた。日本にも多くのルリユールおじさんがおられるんだな〜と思った。当日のパンフレットをアップします。