マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

アフリカを撮った白黒写真の展覧会へ行ってきた。「セバスチャン・サルガド アフリカ」展。この人は、写真を撮る人にとってはあこがれの対象であるらしいが、私は全く知らなかった。何気なく私は日曜美術館のテレビをつけたら、牛のツノの重なった白黒写真があった。ジーッと、ジーッと見て、これは見に行かなければ、今からすぐ見たいと思った。牛のツノの形の美しさ、白と黒とその中間色が混ざった静かな一瞬がその写真にあって、実物を是非見ようと行ってきた。アフリカという土地とそこに住む人達を語っている写真だった。どれも静かだが、投げつける物を受けとめられなくて、私はフラフラになって会場を歩いてきた。光と影、母と子、働くことなど、多くのメッセージが胸の中に渦巻いている。一日が終わり、牛達の帰ってくる写真を見て、一日が無事終わって祈りたいような、ミレーの晩鐘のような気配を感じた。展覧会は明日まで。かなりの混雑が予想されるとホームページに書いてあった。写真集を買ったけど、写真が小さいのでとっても残念。
http://www.syabi.com/details/sarugado.html
チケットの写真をアップします。