マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

藤森照信氏の「建築史的モンダイ」を一気に、楽しく読んだ。特に、「洞窟」に住まいの原型を見た、という記述が印象的だった。先日見た高山辰雄氏の「抱く」の絵と共鳴してしまう。人が生まれて育ってゆく、住まうとは?を問いかけられた。「日没とともに人々は、外への感覚を内へと向け、内向の時間が始まる、内に向かった感覚の先には火がある。洞窟の中で燃える火を、人々は見つめる。火は雄弁だから、人は無言でも退屈しない。閉ざされた空間の中に火があって、人がいる。人が、火とともにひとつの空間の中にある。人と火以外にはない。この状況から何も生まれないなんて考えられるだろうか。」(18ページより)「秋の夜長」という言葉もあるな〜と思うのです。92年に作った絵本が出てきたので、アップします。赤ちゃん本舗主催の公募展で、審査員が長新太氏だったのです。手元に写真しかないので、発色がわるいですが、表紙含め10枚です。