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松田正平展

私は初めて知った人だった。今日「松田正平展」に行ってきた。気難しいけど楽しいオジさんという感じ。油絵だが、薄塗で、線がシューッツとしている。形の流れがあって、犬の形とか、あけびの形とか、さよりの形とか、フクロウとかその形がシュッツーとした線で描かれている。その色も美しい。淡い感じもあるが、ポンとハッキリ赤がくっきりと在ったりする。初期のころは、ゴツゴツしたマチエールを作り、格闘したように線が躍り、佐伯祐三みたいな感じもある。「杉木立」なんか、杉は真っ赤。赤いがそのフォルムは緑色の杉そのもの。ああ!と思う。初期のゴツゴツしたのも良いけど、晩年の作品の薄い感じが、軽快で、楽しげで、自由で好きだ。塗った油絵の具を拭き取り、塗り、また拭き取っているので、色が何重にも重なり合う。それが、光のようでもあり、その形の表現にピッタリであり、絵の楽しさでもあると思う。「犬馬難鬼魅易」(ケンバムツカシキミヤスシ)という言葉がある。犬や馬のような平凡な物を描くのは難しいと言うこと。身近な何気ない素材を、たくさん描きながら、平凡では無いのがいかに難しいかと言うことだろう。「時計」という作品は、手に懐中時計をの鎖をかけて、ダラーンとさせた構図だし、「オヒョウ」という魚なんか、大きくどーんと描かれているし、意表をつかれる。「フルート」は、笛そのものの傾きが作品を支配し、右半分だけに描かれ、左側に空間を置く構図が素晴らしい。ヤッパリ線が効いているのだ。自分の中で実物を消化して後キャンバスにぶつけた、それが良いのだと思う。行ってよかった!美術館を出ると、鶴岡八幡宮の中の池が見える。大きな蓮の葉っぱが見えて、それも良かったです。絵はがきがあったら買いたかったけど、何も無かった。パンフをもらったので、その写真をアップします

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