展覧会

瀬川康男展に行ってきた。彼の絵本を知っていたけど、日本画も描き、職人のような仕事をする人だった。晩年は信州のアトリエで描いていた。野の花や虫、時には神を描いてきた人の素顔は、優しい感じのおじさんに見えた。アトリエには多くの筆や絵の具、顔彩がきちんきちんと収納され、道具を大事に愛して自分の作品を厳しく作ってきたように思えた。「いないないばあ」のクマやネコのかすれた感じは、紙を二重に重ねた手法を使っている。クレーの線もそのような手法だったが、ややかすれた感じを出すことを追求すると、こういうことを考えるのかと思う。描く時には、色とマチエールが大事と言うけど、この「マチエール」を確立するのがなかなかだ。彼のは、和紙の使い方、絵の具の塗り重ね方を試行錯誤して一作一作違う質感を出して作品に取り組んでいるようだ。私は、民話や虫たちがでてくるストーリーが好きだ。大胆な「ふしぎなタケノコ」は、タケノコが倒れていく様子が、横長のページで長々と続き、ワクワクしてしまう。
いわさきちひろ美術館」で開かれているので、私は歩いて行けけるよ。ちひろの部屋を再度見る。何度見ても、なぜか胸が熱くなる。彼女は55歳で他界したことをあらためて知り、短い中で、精一杯彼女を生きたんだなあと思った。瀬川康男のパンフの写真をアップします。
http://www.chihiro.jp/tokyo/museum/schedule/2011/0106_0000.html