マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

暑い!いつになったら私は仕切り直して、走り始めることができるだろう?何やかんや言いながら、長いこと走っていないよ。
開高健著「輝ける闇」を読んでいる。ベトナム戦争を書いた小説だが、その地の毎日が、今の暑さと重なって、「ホンマにこの通り!」という文章を見つけてしまう。例えば、「まるで粥につかったようである。それが腰を浸し、顎を浸し、額をこえてしまった〜中略〜数知れぬ足をうごかして暑熱は窓のあたりをひそひそ歩き、あらゆる物に濁った指紋をしるしてまわる。私はぽってりとした大きな海綿となって壁にもたれ、水をにじんでいる。」。
粥とか、海綿とか、そうよね、と思うよ。また、「今日もギラギラと晴れている。昨日もそうだった。明日もそうである。この国の人びとは天候の挨拶をしない。地平線の或る場所、ジャングルの上空の或る場所、昨日とおなじ場所に今日もおなじ形の積乱雲がわきあがっている。」そうらしい。「暑いねえ〜」と言ったところで、仕方がないと思いつつ、日本にいる私は挨拶しているよ。
暑さが去ったら、皆その疲れが出て、新型インフルみたいなムードになるのではないかなあ。当面、「輝ける闇」を読んで、お茶をたくさん飲んで暮らします。涼を感じる様に、夏の槍ヶ岳に行ったukuleleさんが撮った素敵な写真を添付します。