マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

連休中に描いたのは、自転車のスケッチだけ。まあ、自転車が沢山停まっているのを今まで描きたいと思っていたから、近場でそれを是非と実行したのですよ。どこがイイか、結構悩んだあげく、「図書館の駐輪場」で描いた。でも、図書館に来る人というのは、そんなに長く中にはいない人が多く、描いていたら、乗って行ってしまう。かといって、駅前に移動すると、人が多く描けないし、とりあえず写真にも撮って、家で復習をすることになってしまった。暑い日だったので、じっと立って描いていると頭がボーッとして、ポカリなどを買って、飲みながらだった。以前寒い日に、信号を描いてから、そういう工業製品の完成された美しさみたいな物を描きたいと思っていた。自転車はあの細いタイヤで全身を支え、ハンドルの曲がり方もキュッとなってから反って、シャープな物だと発見。サドルの形も面白い。「自転車の速さぐらいが、人間が物を考えるのにちょうど良い速さ。自動車では速すぎる。ドライブで見た風景は忘れるけど、自転車では残っている。」と聞いた事があり、その言葉が私は好きだ。
最近読んだ本の中で、イイなあ〜と思った言葉は、「河合隼雄さんは、京都国立博物館の文化財保存修理所を見学した折、欠けた布を修復する際に補修用の布がもとの布より強いと、結果的にもとの布を傷めることになる。補修する布はもとの布より少し弱くなくてはいけない、という話を聞き、カウンセリングという自分の仕事に似ていると感じた、と書いておられます。補修する側が補修される側より強すぎると駄目なのです。」(小川洋子著 物語の役割)と「ちょっとぶどうをむいてくれること、ちょっと車に乗せてくれること。周りの人たちのこういう小さい愛情にはぐくまれて、誰もが育ってきたのだろう。」(よしもとばなな著 「ごはんのことばかり100話とちょっと」)です。