マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

ミドリの日にロシア構成主義を担った2人の展覧会に行ってきた。2人は夫婦で、絵画、グラフィックデザイン、写真、ファッション、舞台装置と幅広い活躍をしたそうだ。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/rodchenko/index.html
今までどこかで見たことがあったかも知れないが、こうしてまとまって並ぶと、沢山のイイ仕事を残した人なんだなあ、全てハイレベルですごいなあと思った。ポスターが斬新で、手書きのロゴがモダン。赤と緑と紙の黄ばんだ様な色が調和して、そこに黒い線や文字がビシッと決まっているという感じ。ロシア語の角張った文字を画面の一部に配して、それがリズム感を生んで画面構成が素晴らしい。庭園美術館は、朝香宮邸が美術館として使われているので、建物だけでも楽しめる。そのクラシックな壁面に彼らの作品が並ぶと、100年くらい前にタイムスリップした気がした。近代的な建物に並ぶと、もっとビシッとした感じを受けたかも知れない。白黒写真もアッと言わせるアングルで、3Dの映画にも劣らないインパクトがあった。演劇ではマヤコフスキーの喜劇「南京虫」の衣装デザインを展示してあったが、そこには「初めてファスナーが使われた」と説明があった。こんな所に「ファスナー」とは・・・私の連休のキーワードかなあ??彼の経歴を見ると、背景には1917年のロシア革命があり、芸術の革命を進めたラディカルな人であるらしい。横尾忠則が大きな影響を受けました、と新聞にコメントしていたが、私は「暮らしの手帖」の花森安治さんもそうなのではないかなあ、と思った。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/index.php/company
見終わって、庭園を散歩し、隣の自然教育園にも行ってきた。ミドリの日なので入場無料。名前が「教育園」というけど、もっと気楽で多くの樹々や植物がありのままある所。大きい、広い。東京は街のど真ん中にこうして自然があって素晴らしい。整備されすぎていないのが良いのです。
http://www.ins.kahaku.go.jp/introduction/guidemap/index.html