マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

山の友達mチャンは、ケアマネージャーをしている。彼女は、仕事から見たことをエッセイに書いているが、先日読んだそれは「午前4時」の時間帯についてだった。この時間にオムツを交換するとか、ベッドの徐圧をするとか、鼻からの経管で栄養を注入することで朝食をスタートするとか。そうすると、快適な一日を過ごせると言う。冬場は底冷えして、切れる様に冷たい時間だろう。街はまだ眠っていて、新聞屋さんもまだ出動していない頃だ。でもその時間のこういう配慮があって、毎日を支えている。日常生活をするとは?ということは、こういうことなんだと思った。毎日ごはんを食べて、お茶碗を洗う生活が脈々と続くことが当たり前で、退屈で、と思うけど、中断すると暮らしの根っこがぐらついて、自分もぐらついてしまう。毎日当たり前にしていることが、アクシデントで壊れても、ゴハンを炊いたり、洗濯をすることで、自分を立て直すことができると思う。生活とは、そんなに太い根太のような物だ。私は今「よしもとばなな」の「「ごはんのことばかり100話とちょっと」を読んでいるけど、ここにも、こういう気持ちが流れている。「異常なほどの誇りを持っているわけではないけれど、働くことを人生の大事な部分と思っていて、勤勉だけれど変に先々に対して野望などを持っていない。暮らしていく上でのことを淡々とやっていて、人として間違ったことは何にもしてないって感じ」という文があって、「そうそう!」とうなずいてしまった。この本、良い本だ。美味しい物の紹介やお店の話もあるけど、「生きる」という映画のような本です。
知人に、21時に寝て3時に起きる人が2人いる。一人は男性で、朝から仕事や読書をする人。一人は女性で、子供が小さいので、一緒に早く寝る。午前3時に起きて、自分のための時間を持つ。勉強したり、本を読んだりという人。この2人の午前4時にはコーヒーの匂いがある。クリエイティブになる時間であるような気がする。私・・・は夢の底の時間です。午前4時の外のイメージを描きました。アップします。