マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

先日、「U-Tsu-Wa展」を訪れた。水の中に器が配され、壁には静かに水が流れ、水のカーテンのようになっていた。ルーシー・リーのきれいな形の器を見たいな、と思った私だが、その展示にも強く惹かれ、行ってみたのだ。行って良かった!今でもその会場の水の影がチロチロと浮かび、水音が蘇ってくる。会場を入ると、エルンスト・ガンペールの木製の薄い器が白い粒粒の上に展示され、その奥の部屋に、ルーシー・リーとジェニファー・リーのボウルやポット、花瓶があった。槽に丸い瓶が埋めてあり、その上に白いつぶつぶが撒いてある。その槽に水が張られ、ポツンポツンと星座のように、彼女達の作品が置かれている。貝殻のように薄い器が水に立ち、その影がゆらめいて、底のガラス瓶が又光って、陽炎が空に昇る様な感じでもあった。器はそれぞれ羽のようでもあり、花びらや薄い皮膚みたいで、ちょっと首を傾げたような形。薄いベールが風で押された形みたいにも見えた。白が多かったが、黄色や焦げ茶もあって、白が際立って見えた。水に映った作品も見ようと、人々は、腰を屈めては伸ばし、また曲げて見上げていた。ルーシー・リーの焼いたボタンも見られ、そのボタンから発想を得た三宅一生の洋服もすばらしかった。作品と展示、それぞれを敬う気持ちになった展覧会でした。
その会場の感じを描いたので、アップします。
サイトは下記です。
http://www.2121designsight.jp/utsuwa_about.html