マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

浜口陽三の油絵「二人の裸婦」は、縦60センチ、横41センチのフラットな画面だが、ツルツルのアルミ板の上に絵具を塗り重ねてあり、重厚な感じもある。その重い感じの中に黒いスッと伸びた線がくっきりと引かれ、2人を型取ってある。画面は左の緑色と、右の淡い緑色に分断され、なんとも美しい。その色の中に、裸婦の腕の一部が真っ白にくり抜かれているのが、粋だ。この白が、全体を引き締めている。こういうことができるのは、版画を彫る工程で型を意識してきた人ならではないかと思う。見れば見るほど、この絵に引き込まれていく私でした。
左の色は「青碧色」「老竹色」(おいたけ)「緑青色」(ろくしょう)「木賊色」(とくさ)と言うのだろうか。
日本の伝統色和色大辞典より
http://www.colordic.org/w/
または、「フェリシモ 500色の色えんぴつ」の、「メキシコの柱サボテン」「アポロンの月桂樹」「旬の秋刀魚」の色と言えるのかな。
http://www.felissimo.info/contents/colors/zukan/index.html
いずれにせよ、この色と、右側の薄い緑(「いぐさの花むしろ」「春いちばんのふきのとう」?)の配色がモダンだ。