マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

桜並木を歩き、最終日にすべりこんで「アーツ&クラフト展」に行くことができた。人は創ることが好きなんだな〜良い物に囲まれると、穏やかに生活できるのだな〜という気がした展覧会だった。「個人の職人の持つ技能、素材の持つ本来の美しさを生活の中に」ということがテーマだったと思う。一巡して、大阪の民族学博物館に行った時や、「美の壺」というテレビ番組を見た後の気持ちと同じ様な気になった。「用の美」「デザイン」の源流を見た感じ。壁紙や椅子、食器等のデザインは、自然の形からヒントを得て、別の美しさを生み出していた。草花、樹木、鳥などのスケッチを基に、美しい線に代えている。ウイリアム・モリスの壁紙は、日本の型染めの「型」につながるように思えた。鳥の胸に散らばる点々は、ランダムの様で計算された形であり、点の配置だけで鳥の胸のふくらみを表していた。伊丹十三が「好きでは無い物を家に置かない」と確か言っていたと思うけど、ホントに好きな物だけに囲まれて暮らすというのは、迷いの無い自分を支えるライフスタイルかも。展覧会は京都へ回るので、関西の方々はぜひ見て下さいね。また、今回の発見は、「三国荘」と呼ばれるアサヒビールの「大山崎山荘」は、建築だけでなく、家の中もこうした民芸の家具や調度品が使われていると知ったこと。そこにある、黒田辰秋作の電気笠が私はとても好きだった。また、最後の方に展示されていたバーナードリーチの陶板「生命の樹」がとっても好きでした。展覧会は下記の通りです。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2008/368.html
入場券をアップします。