マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

「アリは左足の前から2番目から歩き始める」と熊谷守一は言ったとか。彼は自宅の庭が大好きで、そこでアリやひきがえるやチョウチョや猫などを97歳で亡くなる前まで描いたそうだ。さっき「ミューズの微笑み」というテレビで見たこと。豊島区の熊谷美術館は、ケヤキとはぜの樹がすくっと立ち、コンクリート打ちっぱなしの3階建て。半地下になったCafe Kayaは、陶芸や彫塑が並ぶ空間だが、ここは寝転んで描いた守一の視線で見たように、と作られたそうだ。一階の展示室はスロープ状になっているが、アリの巣のイメージであるらしい。見た目は、森の仙人みたいな人だが、ほんとにそんなまま生きて、描いた人なんだ。私は次女の熊谷榧さんの絵や本が好きで、Cafe Kayaに座るのがとても幸せで、毎年一回は訪ねる場所だが、今日の映像を見て、「またさっそく行きましょう!」という気持ち。3階の窓からケヤキと空がのぞくのも良いなあ。
三岸さんの美術館へ行った際に撮った写真をアップします。尾張は織物の街なので、その工場のイメージの美術館です。