マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

きのうのお箸のことから、手のひらのサイズとか、尺、寸などの単位のことを考えた。永六輔が、尺貫法を大事にせよ!みたいなことを大きく取り上げていたことも思い出した。今調べたら、「『尺貫法復権運動』によって伝統的な業種において慣習としての尺貫法の例外的使用を認めさせた」とある。そしてついでに見たら、尺貫法は東アジアの単位で、「貫」は日本独自の質量の単位で、中国を含めては「尺斤法」と言うらしい。例外的に、真珠の取引単位は、質量はグラム表記したことで混乱を招いた歴史があることから、世界的に「匁(もんめ、momme)」が国際単位として使われている、との記載には、アッ!と驚いてしまった。パールの輝きに匁の単位をつけると、あの伊勢湾の双子岩のしめ縄がイメージされてくるよ。朝日新聞連載のコラム「身体観測」には、「日本のデザインは、キモノの着付け、畳の寸法、建築物のスケールから食事の作法に至るまで、『坐』と切り離して語ることができない。『只坐る』という単純な動作から宇宙の原理と一つになろうとした特異な発想が、実はそれら根底に坐っている。」とあった。人間の行動と道具の関係、そのデザインということを教えてくれる記事だった。絵本の次のページ「カニ」を掲載します。カニの横の小さな黒い落書きが、スピードのある魚に見えたので利用しました。