マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

先週の「人間発見」という日経新聞のカコミ記事に、「田村能里子さん」が連載された。その記事から彼女のことがクリアに浮かび上がってくる。私は丸ビルで彼女の大きな油絵を見たことがあったし、先日行った「みなとみらい」にも、赤い壁画があった。それらは、すごいデッサン力で描き上げられたもので、まさに圧倒された。丸ビルの時には、ご本人がおられ、素敵な人だなあと遠くから拝むという感じだったけど、その描かれた人の顔からは、生活の味がして、結構庶民的な感じも持てたのだ。記事には、彼女がインドへ行った時に、今まで見たこともない所に放り出され呆然としたこと、それでも人々の生活の場に入り一心に人をスケッチしたこと、それが彼女を変えたことを伝えている。「それは視覚がとらえた美というだけではなく、虚飾を削ぎ落とした純粋なもの、ひたむきなものを感じる形でした。つまり、私が求めていた『ひとのかたち』だったのです。」とある。この一文に私は強く惹かれる。持ち運びのできない壁画というものについても書かれ、「そこを訪れ、通りがかるすべての人との時間を共有し、誰とでも心を通わすことができる優しい環境のようなものなんです」との言葉も、スゴイ!と思う。
彼女のサイトは下記の通りです。
http://tamuranoriko.yukigesho.com/profile.html