ずっと気になっていた内藤礼さんの作品は、どんな感じなのだろう。検索してみたら、彫刻というより、現実から離れた空間に連れて行ってくれるしかけを創る人に思えた。下記は作品を見た人からの紹介文です。
★第47回ヴェネツィアビエンナーレ日本館に展示された彼女の初期代表作「地上にひとつの場所を」は、91年に佐賀町エキジビット・スペース(東京)で発表されたものだ。直径15メートルの楕円形のテントの中に、繊細な細工の施されたオブジェがインスタレーションされている。鑑賞者は靴を脱ぎ、綿を敷き詰めたような床を中央部に進み、用意された座に腰を下ろして作を体験する。
★およそ200年前に直島の地に建てられた「きんざ」という屋号の家。1996年に家主の方が亡くなられてから空き家となっていたこの家が家プロジェクトの第三弾、2001年に完成した 「きんざ」 です。ここの鑑賞方法は、他とは少し違っていて。一人ずつしか見ることができません。事前に予約をしておき、一人15分完全に孤独な状態で作品を鑑賞します。チケットを係りの方に渡し、説明を聞いてから自分で扉を開けて家の中に入り、内側から自分でその戸を閉めます。薄暗い、梁や柱がむき出しの 古い民家。足元は土そのものになっていて、木の切り株のような、座る場所が一ヶ所あります。その切り株の高さは低いのでほぼ地べたに座っているような形になってただひとり、座り込みました。周りを見渡すと壁の 足元の隙間から差し込む光。目の前にはスチールだかアルミニウムだか何でできているのかよくわからない金属製の、優しい丸みを帯びたドーナツ状の大きなのものが土の上に鎮座しています。天に向かって立てられた、4本の柱。規則性があるような、ないようなところどころに置かれたビー玉。背後に一本立つ、細い 儚い 木の棒。上のほうにつる下げられた、円柱形の金属。左右対称のバランスも微妙に崩され秩序のあるような、ないような世界。しんと静まり返った何もものを言わないそれらを ただただ見ている時間。

使っている物は金属とかビー玉とか。以前紹介した内間俊子さんの「ボックスシリーズ」を大掛かりに空間へ放り出した感じだろうか。直島もずっと行きたいと心に留めていた地だが、内藤さんのこんな作品があると知って、是非是非訪ねたいと思った。

今日ものれんの様な、型染めの作品「けし」をアップします。本棚の上の目隠しに使っていたこともあるのです。