マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

動物と言えば、タペストリーを作ったことを思い出した。安産の祈願にと犬の日に腹帯を用意したのが2本あった。さらし木綿の長いものだが、その帯からオムツを作らなかったので、ポツンと残したままにしてあった。その2本の帯をそれぞれ染めたら、なんともきれいな色になった。紅茶とウーロン茶で。染めるのが楽しく、どういう色になるのかわくわくするので、小さな木綿の布をクチナシやよもぎ、コーヒーなどでも染めた。媒染に鉄くぎを入れると黒みがかった落ち着いた色も出せるし、お酢やミョウバンで明るい色に定着した布もある。その布を部屋中に敷き詰めると、なんとも砂漠に座っているように思えた。そこで奮起して、砂漠のイメージからツノのある動物を切り、アップリケのように置いてみた。インパクトを付けるために、色んな物を探してきては置き、右や左や位置を変えて、格闘して横長の畳一畳くらいのタペストリーにした。麻ひもや毛糸、ボタン、しいては八角も空に散りばめた。ユリさんとタケバー(ママ友)が、「何か臭いがすると思った。八角?イヤーとうがらしも付いてる!」と台所物品大活躍のタペストリーとなった。壁に掛けていたが、色があせて、ちょっと残念。その写真を貼付します。これは後日「ハンズ大賞」の展覧会に出展したが、写真予選の第一次審査で落選した。これも残念。明日はそのリベンジの作品、「黄金の針展」について書きます。台所染色は楽しいし、やるたびに色が違う。まさしく一点ものだ。大豆を漬けた汁(ごじる)を布に含ませるのに利用するので、副産物のおからが残る。これもまた重宝するという一石二鳥である。