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昨年小さな引越があって、家の物をかなり処分・整理した。その時に考えたのは、「すべては消える」ということ。買った物も邪魔になって処分したし、自分の作った物もかさばったものはデジカメに撮ってネットに保存した。アルバムも、写真だけを剥がして簡易なアルバムに貼り替えたら、かなりスペースが節約できた。結局、自分の頭にある記憶だけを持って生き、それも死ねば灰になるんだなあと痛感した。書や絵画を後世に残し、伝えられる人は少数だ。河本先生も、「私の絵も最後はゴミと一緒よ」と言われたが、物を残すと保存する人が大変だということはわかる。
このブログをしようと思った理由の一つに、その「整理」がある。今まで描いた絵など、一覧できる方法として、ブログはなかなか便利かなと思ったから。今日で20日ほどブログを書いたが、写真欄に自分の絵を並べてゆけば、それはそれで展覧会だと思う。新風舎で本を出版することを勧められたが、本にしたら、その在庫処分や友達への押しつけ等、しんどいことが目に見えたので、全くやる気が無かった。その点、ネットはなんと便利でかさばらないものであることよ。
それに加え、梅田望夫著「ウェブ時代をゆく」を読むと、「志さえ持てば、ウェブは人生のインフラとして個を大いに助けてくれる。」書かれ、全くその通りだと共感したからだ。自分の人生の主流ではなく、脇道を歩く方法、「けものみち」を切り開く方法の提案が書いてあった。私は主婦であり、週に5回も会社へ通勤している人間だ。でもそのライフスタイルが変わる時に、「けものみち」で見つけたことが何かの支えになるかも知れないと思う。たくさんブログを書くと、色んな人とつながることになるだろう。それが楽しみでもあり、今後もボツボツ書きますね。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20071022/p1