マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

このお正月は、あゆみさんとお腹のベビーと共に「いわさきちひろ美術館」へ行った。ここは、1月2日から開館している。新聞で人気の美術館として掲載されたこともあって、結構満員だった。「初山滋」の特集でもあり、その絵も人気の一因かもしれない。「初山滋」のことは全く知らないで行ったが、小学校の国語の教科書にあった絵に出会い、驚いてしまった。あの「にんぎょひめ」は、幼稚園のキンダーブックにあった気がする。幼い時の記憶は、けっこう鮮明だ。初山滋展は下記の通りです。
http://www.chihiro.jp/tokyo/exb0705-2.html
私は、今回で訪れたのは3回目だが、「ちひろの部屋」を見るのが好きだ。ありし日の部屋がそのまま保存されている。この空間から、あの絵が生まれたのだなあ。彼女は二階のアトリエで描き、一階では主婦の顔をしていた。「一階は社会だ。」という言葉は象徴的だ。人が訪れ、介護をし、主婦業をこなした彼女は、二階で自分の世界を広げて行ったと思うと、あの部屋を見てシミジミしてしまう。住宅街にポツンとある空間。ホッと一息の時に、私は訪ねている。歩いて行くこともできて、思い立ったらスグ行ける貴重なスポットだ。