マーサのブログ

絵を描いたり布作品を作っています

展覧会

柚木沙弥郎展へ

型染め作家の柚木さんは、100才。今なお作品を作っている。 会場で見た力強い布たち。暑い光を感じさせる情熱的なタペストリー。どの作品も、おおらか、ユーモラスでもある。大地と空気を味わってきた。 型染めは注染の方法を用いて、色を裏まで浸透させるな…

インターメディアテク

10月中旬のお話です。ママ友と久しぶりに会い、変わらず話せて、お互いのセンスにその人らしさをまた認め合った。いい天気で、銀座から東京へとブラブラ話しながら移動したけど、こういう感じって、バギーを押してたあの日と同じだ。 子育てをするのは、あり…

ちひろの庭

先日は、「あべ弘士の動物王国展」へ行った。村上春樹の好きなメンバー3名とは、「ちひろ美術館」で会うことにして、今回は二回目。3人とも絵本も好きだし、あべ弘士の線が走るような、大胆な絵が好きだし・・とうってつけの会合だった。 彼の展示は、絵だけ…

安西水丸さんのアセテートフィルム

先日「村上春樹とイラストレータ展」を見に行った。いわさきちひろ美術館にて開催。春樹ファンや水丸さんや大橋歩、和田誠、佐々木マキのファンが来ていたせいか、混み合っていた。でも、ゆっくりじっくり見ることができたし、持っている本を振り返って、あ…

絵本 「はしれ、トト」 チョ・ウンヨン作

馬がビューんと走った絵や、その辺にいるおじさんやおばさんの表情がとっても良くて、この絵本を買いました。韓国の女性作家「チョ・ウンヨン」さんを初めて知り、彼女の筆の筆致や、描きたい気持ちに私は惹かれてしまった。競馬場では人はドラマを繰り広げ…

二人の建築家展

先日は2人の友達と一緒に、展覧会巡りとおしゃべりの日だった。一つは「フランク・ゲーリー展」もう一つは「アントニン・レーモンド展」。二人ともどんな建築を作ったのかはっきり知らなかったが、見たことのある教会や美術館を設計した人だった。フランク…

ロベール・クートラス展

先日、フランスの画家、「ロベート・クートラス展」へ出かけた。新聞でふと目にした、小さな作品のあずき色と鉄錆色に惹かれたから。知らない人だったけど、日本にもファンが多いらしい。最終日とあって、松濤美術館には人が多かった。行って良かった!くす…

ミロコマチコさん 新宿伊勢丹ディスプレイ

伊勢丹の新宿店のディスプレイにトナカイが一杯〜 タカタカとひづめの音が聞こえて来るような、雪原。かと思えばオレンジ色の狐がこっちを見ている。この世界観はミロコマチコさんならではの大らかさだ。彼女の高見の見物みたいな世界観が好き。動物の持ち味…

志村ふくみさん 紬の着物 丘の上のAPTにて

先日は、国分寺にある「丘の上APT 児島画廊」に行ってきた。通称チョコレートハウス。薄皮が重なったチョコレートみたいな壁に、ちょこんと横に付け足しの屋根がある。愛嬌一杯のこの形は、樹の上の茶室を思わせ、藤森照信さんの建築かと思った。果たして、…

いわさきちひろ美術館

秋晴れの日に、いわさきちひろ美術館を訪ねた。0歳の女の子とママと、ベビーカーを押して行きました。Eテレのアニメなど手がけておられる佐藤卓さんが、この美術館のロゴマークを作成した縁で、今回はちひろの絵と彼のオブジェみたいなのとのコラボだった。…

安西水丸と和田誠展へ

安西水丸さんが、この春ご逝去された。しかし、彼と和田誠展は例年通り開催された。会場は「スペースユイ」。毎年この時期に2人展が当たり前のように行われていたと言う。今回は水丸さんの作品は少なかったけど、和田サンの頑張りますという言葉で表面的に…

ル・コルビジェ展

ル・コルビジェという人は、安藤忠雄の本で見た教会から知った。安藤氏が尊敬する人はどんな人だろうという気持ちだった。ロンシャンの教会は黒くて、屋根が長くて傾いていて、あれは衝撃だった。その人は、絵や彫刻もやっていたし、それが素晴らしかった。…

松田正平展

私は初めて知った人だった。今日「松田正平展」に行ってきた。気難しいけど楽しいオジさんという感じ。油絵だが、薄塗で、線がシューッツとしている。形の流れがあって、犬の形とか、あけびの形とか、さよりの形とか、フクロウとかその形がシュッツーとした…

東京オリンピック1964デザインプロジェクト

ゴールデンウイークの初めには、ぎっくり腰になってしまい、どうなるかと心配だった。幸い軽く、ほぼ回復した。そこで、予定遂行!近代美術館の「東京オリンピック1964デザインプロジェクト展」を見てきた。私の小学校3年生の時に見たオリンピックシーンを思…

「去年今年貫く棒のごときもの」高浜虚子 いつも新年を迎える時に、この句が思い浮かぶ。日付が変わるだけで、去年と今年とスパッと分かれてしまう。時間は淡々と流れていくだけなのに。それをこうして句にしてくれた。そう、その通りだ〜〜 私にとって、去…

風の強い日だったけど、田中一光作品展に行ってきた。見ていると、シンプルな線がなぜか暖かく、だんだん胸がいっぱいになってきた。日本の高度成長期に、古い日本らしさを大切にした上で、これからを考えて、仕事をした人に思えた。すごい人なのだ。デザイ…

先日のブログで誓ったとおり、今日は「BEAT TAKESHI KIY|TANO」展に行ってきた。楽しかった。笑いながら見たよ。思えば笑いながら見た展覧会は初めてかも。絵も版画も、映像もそれに工作もあった。工作というチャチな物ではなく、オリジナルの機械、自転車の…

行けそうで展覧会に行けない。9月上旬までには「BEATたけし KITANO絵描き小僧展」に、是非行かなくては。マチスみたいな、もっとユニークな絵が並んでいるようだから。BSの「アート☆ビート」番組で、彼は真剣に画家たちの言葉を聞いているのを見たことがあ…

七夕の日に、「花森安治展」に行きました。「暮らしの手帖」の名編集長。戦後の暮らしを、とことん考えて、雑誌から発信した人だ。編集の力も、デザインの力も、彼の持っている全てをこの雑誌に投入した。根底には、「あの戦争は何だったのか?」「庶民の暮…

光は明るいけど、まだ寒い寒い。先日は一日だけ暖かかったので、「Jackson Pollock」展に行ってきた。線と点が飛び交うだけなのに、イイなあ!色の感じか、好きなのが何点かあった。なぜ惹かれるのだろう?ミロみたいな感じかなあ。ブルーの色かなあ。彼の作…

今年のおひなまつりには、小さな雛も参加した。知人が紙粘土で作ってくれたのです。赤い段々に座って、笑っているよ。ケースまで手作りで、持ち運びも簡単。会社のパソコンの上に飾って、オフィスに春を伝えました。また電車に揺られて自宅に持ち帰り、見な…

「ミロコマチコ」さん個展に行ってきた。面白い展覧会。楽しくてノビノビした気分になった。ガラガラと戸を開けたら、そこにはカモメが泳いで、サルが赤い顔してこっちを向いていた。カモメの切抜きが古びた土間に泳いでいる。「ミロコマチコ」さんという人…

今日は「オバタクミ」さんの銅版画の個展へ行った。とってもとってもイイ作品ばかり。ご本人も、その作品そのものみたいなカワイイ人。動物がいて、ちょっと色が添えてあって、バックの紙がちょっと灰色だったり、黒い線が入っていたりするだけで、画面が動…

秋岡芳夫氏という人を知らなかったけど、友達の勧めで展覧会へ行ってきた。華やかなことではなく、じっくり、自分のできることを進めてきたら、日本の工業デザインの草分けになってしまった、という感じの、シャイな謙虚な人に思えて、それがまた素晴らしい…

先日、両国にある「江戸東京博物館」に行ってきた。平日なので、誰もいないかと思いきや、大勢の人たちがバスなどでやってきている。年配の人が多いし、海外からの旅行者も多い。小中学生も社会見学にやってきている。面白い所だった。江戸の成り立ちから、…

黒田征太郎の絵が、三宅一生のお店にあると聞いて、銀座の店に立ち寄ってみた。お店は見つかったけど、だあれもいなくて、気後れしてしまった。大きなパネルに動物たちが一筆書きで描いてある。確かに黒田さんの世界だ。奥には、水彩の抽象画があったけど、…

先日、鴬谷近くの正岡子規が暮らしていた、子規庵に行ってきた。なんと、行った日は彼の命日である糸瓜忌の前日だった。そんな訳で、遠方からファンが訪れているようだった。彼が結核を患い、この家で闘病していた。病床にあって、句に詠んだり、スケッチを…

大阪からAチャンが来て、一緒にクレー展に行った。小さい作品がたくさんあって、それも手法が色々で、飽き足らず、違う方法で表現したかったんだな〜色彩がきれいな〜と思って見てきた。風景を描いた赤茶色と緑の色彩の絵が大好きだ。水彩でぼかしたような中…

今日は目黒の「藤城清治自宅スタジオ展」に行った。わー〜〜すご〜イ!素晴らしかった。彼は、「この世の中で一番美しいのは光と影だ。」という人だ。それを見事に影絵という独自の方法で見せてくれる。「くらしの手帖」1号から、物語の挿絵を連載している人…

余り乗り気でなかったけど「岡本太郎展」に行ってきた。行って、気が晴れたよ。やるぞ〜という一直線な感じがあって、先駆者とはこういうものかなと思った。カラフルな有名な作品より、落ち着いたレンガ色のトーンンの「装飾」という作品が一番好きだった。…